イン・ザ・カット

イン・ザ・カットである。メグ・ライアン(フラニー役)主演の、ニューヨークの下町を舞台とする映画。スリラーなんだろうね。

最後まで、犯人は分からず、それでいて、非常にはらはらさせる場面を沢山プレゼントしてくれたこの映画に、星5つを与える。女性監督の映画と言うが、良くやった。私は、エロ・グロ・ナンセンスを求めている訳ではないから、その点、100点満点だ。下町の踊り子、売春婦、それらのぽん引き、などなどが住んでいる場所。私はこのような場所には住んだことは無いが、近いような雰囲気には何度も遭遇する。これがこの世の最後とは言わないが、良く描写しているし、そこの男たちと女達の生態が良く描かれていると思う。

何と、女性の作家/脚本に女性監督(ジェーン・カンピオン)がメガホンをとり、女性のproducerが製作だ。後で、おまけを覧るまではそんなことは分からなかった。このおまけの中で、NYでの製作は困難であると言う語りがあるが、これだけ「緻密に、綿密に、繊細に、荒々しく」NYの下町に住んでいる人の状況を描写することは出来ないだろう。あれだけのひどい状況のアパート(apartment-houseのこと)に住んでいることすら考えられないのに、女性の姉妹がそこに住み、彼女達の友人達が住んでいる。踊り子も、ストリッパーも居る。もちろん、麻薬密売人も居るだろう。殺人者もいるだろうしゲイもホモも居るだろう。それがニューヨークだ。地下鉄がそれを良く表している。

そのような場で、やはりそのような犯罪が起こったのだろう。解体(dis-articulate)なんてひどい単語がどんどん出てくる[実際、私が"articulate"という単語を勉強したのは、「緻密に構築する」という意味だったから、フラニーが日本語訳の「解体」の英語にこの単語を用いた刑事の言葉を噛みしめている情景も浮かぶ]。フラニーのスラング辞典がどんどん豊富になってゆくにつれて、このニューヨークの下町での生活が実生活として感じられるようになるだろう。

メグ・ライアンがその実像を捨て、全く異なる人物になって出演する。また、相棒のマロイ刑事役のマーク・ラファロとは、たったの3時間の話で決まる。脳腫瘍で10ヶ月も仕事をしていなかったそのすぐ後の仕事がこのシビアな刑事役だ。この映画は、マロイとフラニーでもっていると言っても言い過ぎではないだろうが、多くのサポート役の人が出演している。

結論は、ニューヨークを味わいたかったらこの映画を見ろ!!と言うこと。人間の愛・人間愛・恋、友情などを感じたかったらこの映画を見ろ。もちろん、映画には、裏切りもあるだろう、ダークな部分もあるだろう、だが、それを超えて、全てがこれに凝縮される。連続解体犯人がいるのだが、どこかに飛んでしまうのだが、これが最後まで分からないが、ちゃんと最初からこのhintはあるんだよね。これを書いてしまうと駄目になるかもしれないが、まあ、いいや。

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