影のない男(lautlos)

影のない男。原題「Lautlos:音の無い男」、そう、あるプロの狙撃手の話。影も無く、音もなく、他に悟られることなく、暗殺(狙撃)を実行する男の話である。

一応のキャスト/スタッフを挙げる

  • 暗殺者(スパイダー):ヴィクトール(ヨアヒム・クロル)(ラン・ローラ・ランで出演)
  • 女(ニーナ):ニーナ(ナジャ・ウール)(レボリューション6出演)
  • 主任刑事:ラング(クリスチャン・ベンケル)(esエス)(ヒトラー/最期の12日間出演)
  • 刑事:(ルドルフ・マーティン)
  • 女刑事:(リザ・マルティナー)
  • 仲介者:マルティン・ヒンリッヒ(ピーター・フィッツ)
  • ロシア人;ウィルヘルム・マンスキー
  • 小学校の教師:ジェルトラウト・ジェシェラー
  • 製作:トム・ティクヴァ(ラン・ローラ・ラン、ヘブン)。シュテファン・アルント(グッバイ・レーニン!)

スナイパーの募集に応募した男の話しから始まる。狙撃する相手が誰かを推定・想定することは、スナイパーにとっては致命的な欠陥である。意識をすることにより、その相手に情が移り、狙撃に失敗すると言う。これがこの映画の全てを支配する「論理」である。

まずは、最初の「暗殺」から。ある依頼者からの暗殺を請け負ったこの男「ヴィクトール」は、優秀な狙撃者である。事前に、対象者の行動を監視し、全ての行動パターンを把握した後、適切な方法で暗殺する。後に何も証拠物件を残さない。第一の事件では、プラスチック製の弾を使用し、相手のすぐそばで暗殺するが、たまたまこの殺されるべき人間は、警察の監視下に置かれて、監視カメラ、盗聴マイクを無数に設置されていたが、雨の降る日、ウィスキーグラスを片手にベランダに出て休憩をしているところを襲う。グラスも、草の上に落ち、割れない。男は、この相手が倒れるのを手で押さえる。だから、倒れる音もマイクは拾わない。雨の音がマイクの邪魔をする。そして、探している書類を、壁紙の間にナイフを入れ取り出す。

たまたま、女が一緒にいたが、この女は寝息を立てて熟睡しているので、暗殺者はこの女を殺害しない。理由は、暗殺対象者でないから。女が、子守歌のような歌を寝ながら歌っていたから?分からないが、この女がむしろ後半の主役。

ヴィクトールは、仲介者「マルティン」から叱責を受けるが、暗殺対象者以外は殺害しないと言って逃れる。

次なる暗殺対象者は、中東の国の怪しげな商売の主。しかし、ロシアマフィアが絡む。ロシアマフィア「マンスキー」は、このマルティンの行動を疑い、関係を絶とうと、このマルティンの殺害を計画する。ヴィクトールは、いつも通り、暗殺対象者の行動を監視し、しかるべき装置を設置する。用意周到な行動で、計画を実行するが、マルティンは殺害され、ヴィクトールもその餌につられ、もう少しでやられる所であった。

まあ、こんなふうに淡々と物語が進むのだが、結局は、ラブロマンス物語になる。それがこの映画の主題か。奇麗な映像が芸術的な画面を切り出し、その中で行われる暗殺と言う「非人間的な行動」。それを行う男と、それに絡む女。男ヴィクトールの謎。それを育てたマルティンと言う男の謎。謎が謎を生む。...

最期の脱走劇は素晴らしい迫力であるが、そこまで話してしまうと、全部を話すことになり、ネタばれ。

私は、この種の映画は好きだ。最初からラブロマンス主体の映画ではないが、最期はそのような運命に翻弄される男女を描く、素敵な画面と、俳優達。素晴らしいではないか。

ドイツ映画万歳と言おう。このような味は、アメリカ映画では出ないと思う。是非お勧めの作品であるが、星は4つで止めておこう。最高の作品に与える、星5つを残す必要があるから。

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