ボディ・フォー・セル

ドイツ映画だ。日本語の題名が良くない。ボディ・フォー・セルでは、買いにくいよね。私は、この題名を見て、スリラー映画で、臓器の密売にかかわるマフィアの映画かな?と思った。実際、ブライアン・フリーマントルの「屍泥棒」の短編集の内、第2話の「屍泥棒」では、臓器を摘出し、密売するためにダウン症候群の患者を収容する病院が関与している小説がある。余り読みたくない本であるが、私は元々、フリーマントルのファンであり、特に、チャーリー・マフィンと言う、うだつが上がらないが、冴えた英国人スパイの活躍する「チャーリー・マフィン」シリーズが好きなので、彼の次々のシリーズ「プロファイリング・シリーズ」を追っかけて全て読破したが、その中にそういう小説があった。長編にするほどの内容ではないので、短編集の内の一話として収容されているだけだ。彼のシリーズで言うと、私はFBIとロシア警察の共同作戦「ダニーロフ&カウリー・シリーズ」の方が好きだが。

ここまで書いてくると、何を書いているのか分からなくなったが、要はこの映画の題名は全然駄目ということ。「ボディ」と言うのは、一般に「死体」を言う。だから、「ボディ・フォー・セル」であれば、密売組織が扱う死体の話しであり、しかも、病院が絡む内容であれば、正に、上で挙げた、フリーマントルの「屍泥棒」と言う内容になる。しかし、この映画はむしろ「娯楽映画」で、スペイン領のマヨルカ島を舞台に広げられる、アクション娯楽映画であり、風光明媚な景色あり、美女あり、トップレスの踊りあり、軽快な音楽あり、ヨットあり、高速艇の追跡劇ありの、中々の内容です。しかも、ドイツ沿岸警備隊とスペイン国家警察との共同作戦で、忍者まがいの活躍の様子も窺える楽しい映画です。ドイツの原題は"Barracuda S.O.S."であって、ボディ・フォー・セルとは全く関係が無い。あえて訳せば「バッラクーダ号の危機」位かな。バッラクーダ号と言うのはドイツ沿岸警備隊の持つ高速船の名前である。

折角ミステリーを見ようと思ったのに、と思っている方も、決して落胆してはいけません。マフィアはやっぱり怖いし、そのマフィアが、中近東の顧客向けに若い女性を誘拐し、売りさばくというストーリーですが、ドイツからの観光客が多いので、ドイツ語を話す沿岸警備隊が活躍しているのでしょうか?その当たりは不明です。スペイン警察は、現地でのお偉方との癒着があり、中々捜査が手間取るわけですが、ドイツの沿岸警備隊の捜査官(ニック・ワイルダー)と、スペイン国家警察の女刑事(ナージャ・アブデル・ファラグ)が活躍し、ドイツ側の女捜査官(ティナ)を囮として敵陣に送り込むが、いつもの通り、裏からその話は敵陣に筒抜けになっているために、囮も捕らわれの身となる。

そこで活躍するのが、ドイツの捜査官と、スペインの女刑事で、スリリングな追っかけっこをして、敵をやっつけると言う手に汗を握る、B級の娯楽大作(中作)です。がっかりだなんて、いわないで、楽しみましょう。星3つは保証します。

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